2月の旅をいまさら投稿します。旅行記のストックが溜まりすぎてて死ぬ
0. ご褒美として伊豆へ行く
2月上旬、クソほど俺を苦しめたゼミ活動が終わりました。生徒はゴミ、先生もカス、本当に救いようもないゼミでした。
そんな状況下で頑張った自分へのご褒美と題し、伊豆への旅行を仕込んでおきました。『全行程で普通列車』『快活クラブに宿泊』といった貧乏人スタイルは、今回はナシ。とにかくゆったりとすることに重きを置いた、1泊2日の海への逃避行です。
1. 伊東オレンジビーチ

2月3日、きょうは節分です。
昨日までゼミ生と鬼のようなやり取りを取っていたスマホは、踊り子号の車内で通知全切りに設定。たいへん軽い足取りで、伊東駅で下車します。
実のところ、熱海から先は初来訪。踊り子号で隣の席に座っていたマダムが言うには〝伊東ならまずは海〟なのだそう。駅前ロータリーの地図とにらめっこをして、とりあえず『伊東オレンジビーチ』に行ってみることにします。旅行ガイドで聞いたことある名前かも。
ちなみにそのマダムは、お寺で豆まきをするべく伊東にやってきたそう。ステージの上から住職やらが豆を投げ、その下で参加者がキャッチするという光景は、テレビでもよく目にする典型的な節分行事。隣に座るこのおばさんは、その投げる側をやるそうです。だいぶセレブな雰囲気の方でしたので、まあ納得かも。こういう出会いがあるから旅はやめられないんだよな。

ろくにGoogleマップも確認せずに右往左往していたら、よさげなポストを見かけました。
こういうポストって「都会で見ない」というだけで地方にはそれなりにあるはずなのですが、それでも一枚撮ってしまうのは何かしらの性なんだろうなと思います。温泉まんじゅうとか、景観配慮型のローソンとか、観光地あるあるすぎて実はそこまで珍しくない、なんて考えてしまうのはすこし野暮かもしれません。

適当に歩いていたら、伊東オレンジビーチに到着しました。
ヤシの木は伊東のシンボルなのだそうで、海岸沿いにたくさん植えられています。そういえば、さっきの踊り子号でヤシの木が見えてきたくらいの段階でマダムに「そろそろ着きますよ」って言われたっけ。南国っぽさが「のんびりする」という今回の旅の目的を助長してくれている、そんな感じがします。
2. 大室山

Geminiに相談したら一番最初に挙げてきた『大室山』にやってきました。
麓にそびえ立つのは、でっけー浅間大社の鳥居。カスでうんちだったゼミで取り上げた内容のひとつに浅間大社があったので、テンションだだ下がりです。さっさとくぐり抜けてしまいましょう。

リフトに乗って山頂を目指します。大室山山頂へのアクセスはリフトのみ。これに乗らないとたどり着けません。
大室山のリフトはとても解放的で楽しい。空に向かって飛び立つみたいな、銀河鉄道999の昼行列車みたいな、この先に何かが待っていそうな高揚感があります。高尾山のリフトは左右を木に覆われていて、友達と適当な話をするくらいしかイベントがありませんからね。

山頂に到着。標高は580m。デンシャ的視点で言うと、強羅駅よりも高い位置にあります。公園下駅くらいがだいたいジャスト。

大室山で検索するとだいたいヒットするのは黄緑色のきれいな形をしたものですが、冬場の大室山は茶色くなります。ふさふさしているのが動物みたいで、なんかかわいい。(北沢志保に言われたいセリフ)
訪れた日の5日後、2月8日には『野焼き』と言って、自然の保全を目的として山を丸焼きにするイベントが行われたそうです。記事に書くにあたって調べてみたのですが、仙石原のすすきよりもガッツリ燃やしていてビビりました。山全体が丸焦げた黒い物体になるそうで、うっかり野焼き以降の日に来ていたら号泣していたかもしれません。


それにしても、きょうはとても天気がいいです。とても澄んでいます。
2月の青は色濃く綺麗に残るので、写真の撮り甲斐があります。旅行をするには寒い季節ですが、きょうみたいに太陽さえ出てくれれば暖かいので、この季節が閑散期なのってやっぱりおかしいと思うんですよね。一方、そのおかげでこういう貧乏かつ暇人である俺がゆったり旅行できるので、ありがたい話でもあるのですが。
おやつ on 大室山


うっかりお昼ご飯を抜いてしまっていたので、代わりに(?)おやつを食べます。観光地あるあるって感じの飯たちですが、野暮なことを考えるのはやめておきましょう。とてもおいしかったです。
3. 伊豆急で電車の顔つき

大室山からバスに乗り、相席になったおじさまと山の話をしていたら伊豆高原駅に到着していました。
ここからは伊豆急行線に乗り、今日の宿がある今井浜海岸まで向かいます。駅に着くやいなや、さっそく東急の電車がお出迎えしてくれて顔が止まりません。その裏にいる都電8500の青バージョンみたいなのは興味ないです。

海沿いを走ります。一般車の海側席はボックスシートになっており、車窓に広がる景色をめいっぱい楽しむことができます。このときは暇そうなおじおばに占領されており座れませんでしたが、山側からシルエット越しに海を眺めるというのも悪くありません。田園都市線のときはただのうるさい電車でしたが、伊豆に来ると風情になるのだから海って怖い。
4. 今井浜海岸を散策

きょうの目的地である今井浜海岸に到着しました。このまま旅館でのんびり…というのも良いですが、せっかく来たのでちょっとばかし散策をしておきます。というか歩きたい。疲れたら部屋戻ろうくらいの気合です。

まずやってきたのは、今井浜海岸の今井浜海岸の部分。ちょうど日が傾いてよさげなタイミングでした。絶妙なエモの時間に外に出ないのは損でしかないので、散歩して正解だったかも。

海岸をひと通り満喫したあと、今度は国道沿いに歩いてみようと決意。雰囲気がいいなぁ~と思ってこの一枚を撮ったとき、その奥に続いている坂に苦しめられることを、このときの俺はまだ知りません。坂が終わり、国道と合流するあたりではもう息上がりまくりでした。イキスギィ!(最悪)

なんだか疲れてしまったので、旅館に戻ることにします。全然歩いてなくて草
でもほら、俺って”いい子”なので、暗くなる前には帰らないといけないじゃないですか。だからいいということにしておきます。もう深いことは考えない。
5. かね吉一燈庵 に宿泊

本日お世話になるのは、今井浜海岸『かね吉一燈庵』です。楽天トラベルで6,200円でした。おかしいだろ。


ご覧いただいているのはロビーの様子。ちょっと待て、おしゃれすぎる。本当に6,000円ちょっとで泊まって良いのか疑問です。撮りそびれてしまいましたが、ロビーでは緑茶が飲み放題。緑茶大好きマンなのでとてもありがたい。

チェックインを済ませて部屋へ。仲居さんがいらっしゃり、部屋まで案内してくれます。で、その部屋もデカすぎる。何度も言いますけど、本当に6,000円で泊まっていいんですか?あとから突然ルームチャージで請求されそう(疑心暗鬼)
たぶん2~3名くらいまで行けるはずの部屋を、贅沢にも1人で使わせていただきます。それなりに古い建物ではあるのでしょうが、手が行き届いておりとても綺麗で快適。チェックインからわずか数分で勝利を確信しました。

部屋と館内をひと通り見て回って満足したあとは、もう何もしません。畳の上でゴロゴロ。風呂でダラダラ。最終的には、外のバルコニーで波の音を聴きながら心を無にしていました。
「とにかくゆっくりすることに重きを置く」という宣言通り、本当に何もしませんでした。ただひたすらぼけーっとしていたのですが、とても満足感があります。とてもいい時間だな、なんて思いながら、気づけば畳の上で寝落ちしていました。
おはようございます

おはようございます(午前6時)
昨晩、もう立つことさえも面倒で襖だけ閉めて寝たのですが、部屋に入り込む朝日に叩き起こされました。普通に予想できたこと、だけどなんかムカつく。太陽に一言くらい文句言ってやろうと思い、バルコニーへ飛び出します。

んで外出たらこれ。太陽の照り返しを受けてきらきらと輝く海に、文句は全て溶かされてしまいました。むしろ起こしてくれてありがとうとさえ思いました。

そのあとはもちろん朝風呂へ。夜は追加料金が必要な貸切の露天風呂を、朝は誰でも無料で使うことができるとのこと。行かない理由はありません。
露天風呂、景観が良すぎる。たぬきに股間を見せつける北上麗花のカードの背景みたいで素晴らしい。あとは北上麗花がいれば完璧なのですが、入浴するのは体毛ボーボーのガリですので0点。

部屋に戻ったあとは、もうずっとこの景色を眺めていました。名残惜しいすぎる。
それにしても、宿選びが大勝利すぎた。もちろん6,200円というお値段からありがたいのですが、値段を抜きにしてもとても良かったです。またぜひ訪れたいと思います。
6. 河津駅まで歩く

今井浜海岸駅と河津駅はそこまで距離が離れていないので、ひと駅歩いてみます。山の間から見える海がたまらない。

と思っていたら最高ポイントを発見。青とエメラルドグリーンに輝いています。昨日に引き続き、今日も最高に天気がよくてありがたい。Googleマップではおおよそ20分と案内された道のり、あっという間でした。
7. 下田を歩く

河津駅から伊豆急行線に乗り、終点の伊豆急下田駅へやってきました。
ここからは、黒船来航の地である下田の街を散歩します。駅から少し歩いたところに「ペリー来航の碑」というものがあるそうなので、そこをゴールとしましょう。

駅周辺の慎ましやかな賑わいを抜けると、すぐに路地的な区画に入ります。さっそくよさげな被写体を発見。
写真を撮る分には最高だけど、こういうコインランドリーってなんとなく入りづらい雰囲気あるよね。洗濯機もこっちが心配になるレベルでうるさいし(突然のコインランドリー批評)

路地を抜けると、もうさっそく海にぶち当たりました。ここは船着き場だそうで、船がたくさん置かれていました。この使い古されている感がたまらなくいいですね。かっこいい。

2月は本当にすべてが澄んでいるので、歩いていて本当に気持ちがいい。気温としては低いけど、こうして晴れていると日差しがあってちょうどいいですし、水面に反射する感じが心地よくてたまらないです。

そんなこんなで、ゴールであるペリーの銅像に到着。このあたりにペリーの乗組員が降り立ったことから、この記念碑が建てられたのだとか。まあなんか「ふーん」くらいの感覚ですね。どこ行ってもそんな感じです(旅行向いてない)
鯛が食べたい

そりゃここまで来たのだからと、昼ご飯は鯛のことしか考えてませんでした。やってきたのは「市場の食堂 金目亭」。ちょっと奮発して(?)1,800円くらいの金目三種盛りを注文しました。もう食べる前からおいしい。

味はもうご想像の通りです。東京で食うへにゃへにゃの鯛とは大違い。とっても歯ごたえがあっておいしかったです。もう大満足。悔い、なし─────────。
8. サフィール踊り子で帰宅

すまんあともうひとつだけ悔いがあったわ(報告)
とうとう東京へ戻る時間ではあるのですが、帰りは豪華な観光特急「サフィール踊り子」に乗車します!

それも、プレミアムグリーン!
皆さんすでにお忘れかもしれませんが、これは〝ご褒美旅行〟なのです。であればもちろん、ご用意されるのは最上級の座席でないといけませんよね?(そんなことない)

いざ車内へ。暗めで落ち着きがあり、雰囲気としては満点。本来ならば4列まで設置できる座席は、贅沢にもその半分の2列しかありません。
しかし、椅子はここまで豪華じゃなくてもいいかなって気はします。本革でプレミアム感があって、座り心地も悪くありません。ですが、個人的には普通のグリーンの座席のほうが好みかもしれません。あんまりここまで求めていないということなのかな。俺が貧乏なだけかも。

とはいえ「ちょっと空振り感あるかもな」というだけであり、決して微妙だったわけではありません。むしろ最高。
フルリクライニングでのんびり眺める東伊豆海岸線は神の領域で、まるで天国に行く列車に乗ってる気分でした。まぁ行き着く先は現実(東京駅8番線)なんですけどね


それから、これは何度も声をバカでかくして申し上げたいのですが、雰囲気は本当に良いです。特にこの天窓が素晴らしい。
午後の東京行きということもあり、天窓越しに後ろから差し込む日差しは旅情そのものでした。天窓だけを眺める瞬間もあったくらいです(架線見てるキモ・オタク)

小腹がすいたので、車内販売でコーヒーとアイスを買いました。本当はカフェテリアに行ってラーメンでも食ってやりたいところですが、プレミアムグリーンにしてしまったおかげで金がなく…
とってもおいしかったです。特にさつまいも味のアイス、最高だった。
おしまい

というわけで以上、2月に開催した伊豆ご褒美旅行をお届けしました。
全体的に満足度がとても高い旅でした。旅行中って一回くらいは渋い顔をする瞬間があるのですが、今回は一切ありませんでした。
あとは人との出会いが楽しい旅でもありました。行きの踊り子のグリーン車でずっと喋ってたおばさん、大室山から伊豆高原まで行くバスでずっと喋ってた登山好きのおじさん、元気にしてるかな。おかげでとても楽しかった。これだから旅はやめられないんだよな。
やっぱり伊豆は手軽な距離感であることが一番の魅力であると思いますので、また時間を見つけて行きたいですね。サフィールは普通のグリーン席にします。
